学校日記

防災講話

公開日
2015/12/16
更新日
2015/12/17

学校より

 豊山町小中学校生徒指導推進協議会の事業の一環で、元 陸前高田市の中学校長を講師にお招きし、防災講話を行いました。
被災した方のお話に生徒達も熱心に聞いていました。映像を見せながら、ここに身内や知り合いも写っていますが、この後亡くなったとや身内の遺体確認のことなど思い出すのもつらいことを、知ってほしいと生徒達のために話してくださいました。まだ多くの方が仮設住宅で生活(4人家族で4畳半2部屋の2K)していることや学校の運動場が仮設住宅があり、部活や授業ができない、運動部の練習場所が仮設住宅建設のために譲らざるを得なかったことなど中学生視線での具体的なことが聞けました。

 講話の後、生徒から「出産したお話がありましたが、医者はいるのですか」の質問に、市内にはいないので隣の県立病院の産婦人科医にみてもらったと回答していただいたり、「震災直後に一番良かったことは何でしたか」の質問に、良かったことはないけど、避難所の中学校で陣頭指揮をとり、みんなで200人分のおにぎりを作り、みんなで一緒に何かに取り組めたことは良かったし、あのおにぎりの味は忘れられないと回答していただきました。

 生徒を代表して、生徒会長から「実際に身内を亡くしているからこそ感じる苦労が伝わってきました。震災の怖さ、家族の大切さがわかりました。また、当たり前のように行っている授業や部活のありがたみを感じました」とお礼のあいさつをしました。お忙しい中、豊山中学校まで来て、お話いただき、ありがとうございました。一番してほしいことはお金や物をもらうことではなく、温かい気持ちを送っていただくこととはなされましたので、今日の講話を忘れることなく、復旧・復興に向けて頑張っている方へ温かい気持ちを伝えられるように、今後の生活につなげていきたいと思います。